「みんなの老年学研究会」公開講座のご案内

久しぶりに柴田 博 先生の講話を聴くチャンスです!

開催日時:2019年3月16日(土)10:00~12:00
会 場 :桜美林大学四谷キャンパス 1F ホール
参加費 :参加費無料
事前申込お申込みフォームはこちらから(3月11日まで)
※当日参加も歓迎ですが、配布資料をご希望の方は事前にお申込みください。

【テーマ:長寿の『嘘』と『罠】
➀ 粗食美談の嘘
② “コレステロールバイ菌説” の嘘
③ 高齢社会における常識の罠

 一昨年の秋より、顧問に柴田博先生を迎え、「みんなの老年学研究会」という自主研究会を行っております。
 老年学研究科の現役生、卒業生、元聴講生から、過去に柴田先生にご縁のあった方や、シニアビジネスやまちづくりなど、様々な分野から老年学に関心のある方々が2カ月に1度集まって、話題提供したり、討議をしたり、柴田先生のお話を聴かせていただいたりしております。
 現在は渡辺修一郎先生も顧問に加わってくださり、さらに話題の幅が広がっています。
 3月の研究会は、どなたでも参加していただける公開講座を予定しており、久しぶりに柴田先生に講話をお願いしました。

 長寿研究の成果に基づく肉食推進派、柴田先生の真骨頂のお話を中心に、高齢社会における情報は罠だらけという警告に耳を傾けた後は、渡辺先生にも加わってただき、私たちをとりまくどのようなところに罠が潜んでいるのか、フロアとの自由討議を行いたいと思います。
 ぜひ、ご参加ください。


みんなの老年学研究会とは

 タテ糸に、我が桜美林“老年学の父”・柴田博教授の的確に整理された老年学の基礎と応用の関係を学びながら、ヨコ糸に、参加者の「老年学のここが知りたい」「自分にとっての関心を老年学として深めるには、何が不足しているのか。どの学びが必要なのか」「老年学から見た、現在の医療・健康学や社会制度等のデザインの落とし穴は何か」などなど、さまざまな知的要求を絡ませながら、教わるだけなく、考える・創造する老年学をめざして、参加者全員でつくりあげていくのが目的で発足した研究会です。現在は、渡辺修一郎先生も顧問に加わってくださっています。
 中世から、カルチェラタンにはサロンがあり、積極的な討議や異文化の交流からさまざまな文化と知恵と知識が創造されたように、この研究会を長く続く老年学のカルチェラタンにできたらいい。そんな願いを込めて、「みんなの老年学」と名付けました。興味を持っていただける方がいらしたら、ぜひお気軽に下記ホームページよりお問い合わせください。

発起人・萩原真由美 世話人・島影真奈美
gerontology-study.net

 

顧問・柴田博先生からのメッセージ

 2017年10月から「みんなの老年学研究会」がスタートしましたが、これは大変意義あることと感じています。
 この会は一種の塾といえるでしょう。しかも、受験のための予備校としての塾のように型にはまった目的のためではなく、自由に学べるところに特長があるといえるでしょう。
 幕末の松下村塾や蘭学者で医者であった緒方洪庵の適々塾のように新しい時代を切り開く役目をした塾もあります。
 私の若い頃は、現在と比較して同人雑誌と塾が多かったことを思い出します。退職した大学教授がさらに子弟を育てるために私塾を開く風潮が一般的でした。
 アメリカの老年学は1937年の「加齢クラブ」というサロンからスタートしました。功利的な目的を持たない塾は、自分たちの時代を自分たちで築いてゆくために必須のものと思います。今年も、みなさんと思索の時間を共有できることを楽しみにしています。

柴田博